地震や台風、豪雨などの自然災害は、酪農・畜産農家をはじめとする農業に大きな影響を与えます。特に近年、自然災害が激甚化しているため、災害時に主要事業を維持・または迅速に復旧させるための事業継続計画(BCP)が、農家でも重要視されるようになっています。
地震や台風、豪雨などによる停電や断水の影響は大きいです。
停電が発生すると、冷却ポンプや冷却装置などの機械設備が停止し事業の中断が生じます。また搾乳作業が実行不能になることで乳牛の房炎発症などの二次被害のリスクもあります。断水が発生した場合は、飲水や洗浄水が不足し、家畜の健康を維持することが難しくなります。このようなリスクに備え、自家発電の導入や非常時の水確保が重要です。
災害が酪農・畜産農家に及ぼす影響

断水時には、給水車から水の供給が実施されますが、タンクがなく十分な量の水を確保できないケースがあります。バケツやペットボトルだけではなく、断水対策用の大型タンクの備蓄が必須です。
組立式の大型給水タンク「ホリフトウォーター」
酪農家・畜産農家の断水対策としておすすめな、組立式給水タンク「ホリフトウォーター」をご紹介します。
保管時はコンパクトで場所を取らず、組み立ては大人2人で簡単にできます。
1000ℓの水が入る大容量で、給水車から直接水を入れて、二つの蛇口から水を必要分だけ配ることができます。
人間の飲用水用としても使用できる衛生的なタンクです。
所轄の役所や上下水道局に給水車を回してもらえるか事前に確認の上、ホリフトウォーターを備蓄しておけば、突然の水不足にも迅速に対応が可能です。

2トントラックに水を入れたホリフトウォーターを載せて、給水車の代用としても使用可能です。
給水車は、非常に高額で導入ハードルが高いですが、ホリフトウォーターなら2トントラックで周辺地域や近隣の事業所に水を配ることができるので、地域全体の断水対策にも効果的です。
※地元のトラック団体と連携し、ホリフトウォーターを積んだ簡易給水車を断水時に稼働させる協定を結んだ自治体の事例もあります。

農協の職員は年々減少しています。災害への備えを行うためには、周辺地域・集落・生産組織および関係機関が連携して取り組む地域防災計画の視点が重要になります。
災害被害の範囲や道路の状況によって、対応は異なります。
農協内で様々な状況を想定した具体的な災害対策マニュアルを作成し、 送電線ライン・集乳ライン・水道配水管ライン等を地図に記入します。停電に備えて電子データだけではなく紙媒体でも閲覧できる状態がベストです。
地域での連携を強化しておくことで、非常時に柔軟な対応が可能になります。断水発生時に、農協から消防本部へ要請し、消防の給水車を借りた事例もあります。
農協の断水対策
- 事前対策
-
農協は災害対策本部を設置し、内部の役割分担を明確化します。災害に備えた組織図の整備、連絡体制の構築、関係機関との広域連携を図り、災害時に対応を迅速に行える体制を整えます。
各農家に対し、断水時の必要水量や水の供給源を確認し、これを農協に共有するよう促します。農協は、取水地や給水ルートを把握し、貯水槽などの緊急対応手段について農家と協議し、貯水方法や給水ルートの確認・周知を行います。関係機関との協議も進め、災害時に効率よく給水できるよう準備を行います。
- 災害後の対応
-
災害発生時には、農家から農協に直接被害状況を報告する体制を普段から整えておきます。農協から個別に連絡することは困難なため、農家からの報告を基本とします。
断水地域の状況や農家のニーズを把握し、給水方法を決定します。給水に関する情報は農家に正確に提供し、被害状況が完全に回復するまで状況を確認し続けます。
参考文献:災害における酪農危機管理対策マニュアル

ホリフトウォーターは、コンパクトで場所を取らず、1トンの水を衛生的に保管・応急給水できる組立式の給水タンクです。外袋に施錠できるため、大切な水へのいたずらも予防できます。
組み立ては大人2人で5分程度で完了し、使用後も内袋部分のみ処分で洗浄不要。手間がかからず導入しやすい断水対策です。
農協・酪農家・畜産農家などの断水対策として、ぜひホリフトウォーターをご検討下さい。
→ホリフトウォーター製品ページ
応急給水タンク「ホリフトウォーター」のご質問や、デモンストレーションをご希望の方はお気軽に以下のお問い合わせフォームよりお声がけください。