押し出しラミネートドライラミネートの違い1

押し出しラミネートとドライラミネートの違い

押し出しラミネートとドライラミネート

押し出しラミネートとドライラミネートの違い

押し出しラミネートドライラミネート違い2

押し出しラミネートは、溶解した熱可塑性樹脂をTダイより押し出し、紙やフィルムに圧着させるラミネート方法です。世界最初の押出ラミネート機はアメリカのデュポン社で開発されました。国内に導入されたのは1954年頃です。押し出しラミネートは、溶けた樹脂そのものが接着剤の役割をするため、接着剤なしで加工できます。目的に合わせて樹脂を選定、ブレンドすることにより防湿性・遮光性・保香性・耐候性など様々な機能を基材に付与することがきます。押出ラミネートは基材にアンカーコートやコロナ・オゾン・フレームなどの前処理を施すことで樹脂と基材の接着強度を上げることができます。
ドライラミネートとは、水性接着剤を使用するウェットラミネートの一種です。水溶性接着剤を有機溶剤に溶かしたものを基材となるプラスチックフィルムなどに塗布し、乾燥オーブンで乾燥させて溶剤を蒸発し、熱と圧力で張り合わせます。ドライラミネートは接着及びシール強度に優れており、水を通さないプラスチックフィルム同士の張り合わせの際に採用されます。初期接着力が小さいと、トンネリングと呼ばれる基材の間にトンネルのような隙間ができる現象によってラミネート品に浮きが生じる恐れがあります。
ドライラミネートの接着剤には、主に主剤と硬化剤からなる2液反応型のイソシアネート系接着剤が使用されます。
接着剤を使用しないため残留溶剤が全くない押し出しラミネートと比べると、ドライラミネートは残留溶剤があり、加工条件によっては残留溶剤が多く残ってしまうというデメリットがあります。

押し出しラミネート機
ドライラミネート機

押し出しラミネートとドライラミネートの違いを比較

押出ラミネートは、バリア性や印刷適正など必要な機能を持つラミネート加工を安価かつ大量に生産することができます。その反面、耐熱性用途や耐内容物性を要求する用途、少ロッド多品種化への対応は工夫が必要です。押し出しラミネートとドライラミネートのコスト性、生産速度、耐熱性、残留溶剤、接着およびシール強度、少ロッド対応、引き裂き性を以下の表で比較しました。

押し出しラミネートとドライラミネートの特徴を比較


押し出しラミネート ドライラミネート
コスト ◎良い
安価で大量生産に適しています
◎良い
生産速度 ◎速い
加工速度に優れています
〇普通
加工速度は普通です
耐熱性 〇普通
耐熱性は普通です
△有り
耐熱性は有ります
残留溶剤 ◎全くない
残留溶剤がありません
×多い
加工条件によりますが残留溶剤が多いです
接着及びシール強度 〇普通
接着及びシール強度は普通です
◎良い
接着及びシール強度に優れています
少ロッド対応 △工夫が必要 〇可能
引き裂き性 ◎良い
引き裂き性に優れています
×低い
引き裂き性は低いです

押し出しラミネートとドライラミネートの食品包装における用途の違い

押し出しラミネートとドライラミネートの違い

性質の異なる複数のプラスチックフィルム、紙、アルミ箔を組み合わせた複合フィルム・シートは食品包装でも活用されています。
食品包装においては、スナック菓子や乾燥食品には安価で大量生産可能な押出ラミネートが使用されることが多いです。ドライラミネートは、着性の高さを活かして液体スープやこんにゃくなどの水物用に採用されます。押し出しラミネートとドライラミネートはそれぞれの方式における特徴、使用目的に合わせて多様な用途で使用されており、使用する樹脂の特性も考慮する必要があります。
では食品包装を例に代表的な樹脂・基材の組み合わせと、それぞれ適した方式をご紹介致します。

食品包装の一般外装材用ラミネート
食品包装押し出しラミネートとドライラミネートの違い1

一般外装材用の樹脂の組み合わせとしては、押出ラミネートの場合二軸延伸ポリプロピレンとポリエチレン、ドライラミネートは二軸延伸ポリプロピレンと無延伸ポリプロピレンが考えられます。二軸延伸ポリプロピレンは透明性・光沢性が高く印刷適正に優れており、外装材に適しており、無延伸ポリプロピレンは引っ張り強さがあって破れにくいです。

食品包装のスナック菓子・油性スナック・インスタントラーメン用ラミネート
食品包装押し出しラミネートとドライラミネートの違い2

押し出しラミネートでインスタントラーメンや油性スナック用なら、二軸延伸ポリプロピレンとポリプロピレン、米菓や油性スナック用は二軸延伸ポリプロピレンとポリエチレンと無延伸ポリプロピレンなどがよく使われます。ポテトチップスや油性スナック用は、押し出しラミネートの場合は二軸延伸ポリプロピレンとポリエチレンとアルミ蒸着無延伸ポリプロピレン、ドライラミネートなら二軸延伸ポリプロピレンとアルミ蒸着無延伸ポリプロピレンなどの組み合わせになります。

食品包装の水物・冷凍食品用ラミネート
食品包装押し出しラミネートとドライラミネートの違い3

こんにゃくや水性食品・漬物などの水物や、冷凍食品用は、押出ラミネートなら二軸延伸ポリプロピレンとポリエチレン、延伸ナイロンとポリエチレン、または延伸ナイロンとポリエチレンのサンドとエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂の組み合わせが良いでしょう。

食品包装の高級菓子・粉末スープ・お茶用ラミネート
食品包装資材押し出しラミネートとドライラミネートの違い4

高級菓子、粉末スープ、お茶用は押し出しラミネートなら二軸延伸ポリプロピレンとポリエチレンとアルミニウム、あるいはポリエチレンテレフタレートとポリエチレンとアルミニウムになります。香り高いお茶やインスタントコーヒーの場合はポリエチレンテレフタレートと紙とアルミニウムとポリエチレンの組み合わせか、上記にアイオノマーを追加したものになります。お茶やインスタントコーヒーの場合は香りを逃がさないためガスバリア性が重視されます。アルミニウムはガスバリア性が高い素材です。ポリエチレンを2層、3層と複層化させたり、アイオノマーを重ねたりする場合もあります。

このように樹脂の特性や目的物によって樹脂や基材の組み合わせや積層構造は変化します。最適な組み合わせの選定についてはお気軽にご相談下さい。以下の表に詳細をまとめましたのでご参考頂ければ幸いです。

樹脂・基材の組み合わせ 適した方式 使用目的の例
OPP/PE 押し出しラミネート 一般外装材
OPP/PP 押し出しラミネート インスタントラーメン、油性スナック
OPP/CPP ドライラミネート 一般外装材
OPP/PE/CPP 押し出しラミネート 米菓、油性スナック
OPP/PE/AL蒸着CPP 押し出しラミネート ポテトチップス、油性スナック
OPP/AL蒸着CPP ドライラミネート ポテトチップス、油性スナック
OPP/PE/PE(サンド) 押し出しラミネート こんにゃく、水性食品、漬物、冷凍食品
ONY/PE/PE(サンド) 押し出しラミネート こんにゃく、水性食品、漬物、冷凍食品
ONY/PE/PE/EVA 押し出しラミネート こんにゃく、水性食品、漬物、冷凍食品
OPP/PE/AL/PE 押し出しラミネート 高級菓子、粉末スープ、お茶
PET/PE/AL/PE 押し出しラミネート 高級菓子、粉末スープ、お茶
PET/AL/PE ドライラミネート/押し出しラミネート 液体スープ、レトルト食品
ONY/CPP ドライラミネート レトルト食品
紙/PE/AL/PE 押し出しラミネート 調味料
PET/PE/紙/PE 押し出しラミネート 高級ラーメン
PET/PE/紙/PE/AL/PE 押し出しラミネート お茶、インスタントコーヒー
PET/PE/紙/PE/AL/アイオノマ 押し出しラミネート お茶、インスタントコーヒー

※樹脂の略称と正式名称
OPP=二軸延伸ポリプロピレン(Oriented Polypropylene)
PE=ポリエチレン(polyethylene)
PP=ポリプロピレン(polypropylene)
ONY=延伸ナイロン (oriented nylon)
CPP=無延伸ポリプロピレン(Cast Polypropylene)
AL=アルミニウム(aluminum)
PET=ポリエチレンテレフタレート(PET=Polyethyleneterephthalate)
EVA=エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(Ethylen-Vinyl Acetate )

ウインテックスの押出ラミネート機

株式会社ウインテックスは、国内最大級の広幅から狭幅まで加工可能な押出ラミネート機を所有しています。押し出し方式で加工されたラミネート製品は、接着剤を使用しないため残留溶剤がありません。
基材・樹脂を選定することでガスバリア性や防湿性など様々な機能を付与することができる高い汎用性があり、ドライラミネート方式と比較して安価に大量に早く加工できます。

ウインテックスの押出ラミネート機

株式会社ウインテックスは狭幅のラミネート加工はもちろん、国内最大級の広幅に対応できるフルラインナップの押出ラミネート機を所有しています。ラミネート設備のほか、塗工設備・印刷・品質管理設備まで1つの工場内で完結して行っています。品質管理課ではお客様に安心してご使用頂くため、試験設備も充実させており、商品開発の際には性能の裏付けとなるデータもご提出致します。安心してお任せ下さい。

設備一覧
1)最小加工幅 700mm ~最大加工幅1750mm幅 1基
2)最小加工幅1000mm ~最大加工幅2200mm幅 1基
3)最小加工幅1000mm ~最大加工幅2400mm幅 1基
4)最小加工幅2000mm ~最大加工幅3700mm幅 1基
付帯設備:サンド用繰出装置、加湿装置、コロナ処理機、オゾン処理機、異物検知器、自動切換装置、除電装置
→ウインテックス設備詳細を見る

押出ラミネート1


押出ラミネート機


押し出しラミネートとドライラミネートの違い


株式会社ウインテックスは様々な用途、素材の押出ラミネート加工のノウハウがあり、必ず貴社の目的に合致した最適な方法をご提案致します。具体的な案件だけではなく、検討段階にある製品のご相談も承っております。全てお気軽にお問い合わせください。
→ラミネート製品一覧ページ

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