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目次 フレコンバッグとは?
1フレコンバックとは
2フレコンバックの構造
3フレコンバックの種類
3-1丸形フレコンバック
3-2角形フレコンバック
3-3内袋付きフレコンバック
3-4クローバー型フレコンバック
4究極のフレコンバック
5フレコン関連装置
5-1フレコン自動充填機
5-2フレコン圧縮機
5-3フレコン排出装置
フレコンバックとは、米・豆・ジャガイモなど穀物の保存や肥料・飼料・その他粉粒体の保存にも使用される、ポリエチレンやポリプロピレンで織られた大きな袋です。フレキシブル・インターミディエイト・バルクコンテナーバッグの略称で、別名トンバック、コンテナバック、フレキシブルコンテナ、FIBC、トランスバッグ、ジャンボ土嚢ともいいます。
フレコンバックの「フレキシブル」は「柔軟性がある様子」や「融通が利く様子」を意味しています。フレコンバックの流通はオイルショックで石油プラント増設のためヨーロッパから中東にセメントを大量に輸出したことから始まったと言われています。本体部分、投入口、排出口、吊り部によって構成されており、使用される状況によって吊り部が縄であったり縫い目が追加されたり様々なパターンがあります。
株式会社ウインテックスは、各種フレコンバックはもちろん、排出充填を自動化する機械設備などを幅広く取り扱いしております。
フレコン作業効率化や輸送保管コスト削減でお悩みの方は、フレコン関連製品をご確認ください。
フレコンバックのメリットデメリット
フレコンバックのメリットは、パレットを使用することでフォークリフトによる機械荷役が可能になり、作業員の負担が軽減することです。段積みも可能になるため、従来の紙袋や麻袋を手作業で積み込む場合と比較して、輸送保管の時間・労力が大幅に削減できます。丈夫で頑丈な上、軽量で扱いやすく、使わない時は折り畳んで保管でき倉庫のスペースを圧迫しないというメリットもあります。
1枚あたり数百キロから1トン程度の化学樹脂原料や工業薬品などを充填します。
フレコンバックのデメリットは、原反に使用されている樹脂の特性上、耐候性が低く、屋外に長時間置いておくと紫外線劣化で破れや摩耗しやすくなることです。対策としては、比較的紫外線劣化に強い耐候性フレコンバックを使用するという方法があります。河川敷に置かれている黒いフレコンバックは、日焼けに強い耐候性フレコンです。
フレコンは手作業で運搬できないのでフォークリフトによる作業に限定されます。しかし、フォークリフト作業に移行することで、女性作業者やシニア作業者も、体に負担なく作業をすることができるようになります。
使用後のフレコンバックは溶解してリサイクル樹脂として再利用することが可能です。リサイクル樹脂を使用したフレコンバックは新品のみ使用して製造されたものよりも安価で入手することができますが、劣化しやすいというデメリットもあります。
フレコンバックの特徴
フレコンバックの生地素材にはポリプロピレンという引張、衝撃、圧縮強度や耐摩耗性に優れた丈夫なプラスチックを使用しています。フレコンバックの原反はポリプロピレンを押出成形方式で押し出し、糸状にして作られます。そのためフレコンバックを拡大するとプラスチックで織った織物のように見えます。
ポリプロピレンはリサイクルしやすく、燃やしてもダイオキシンなどの有毒ガスを発生させません。ポリプロピレンの弱点は耐候性です。直射日光には弱く、低温で強度が低下してしまいます。そのためフレコンバックも通常は日光に弱く、屋外に放置する場合は3か月程度が限界です。また対薬品性に優れている反面、印刷や接着がしづらいという特性もあります。
- 内袋
- フレコンバックの内部にある充填物に直接触れる袋です。取り外し可能なものや一体化したものがあり、普段は外袋に密着した状態です。
- 注入口
- フレコンバックの上部にあるスリットか筒状のものです。内容物の注入に使用します。
- 排出口
- フレコンバック下部のスリット、あるいは筒状の部分です。内容物を充填した後の排出に使用します。
- 本体部分
- フレコンバックの本体は、側面・下面・上面で構成されています。側面は内容物の漏れ防止や保護のために、ラミネートコーディングを施している場合もあります。
- 結束部品
- 内容物を充填後、内容物がこぼれないように注入口・排出口をしばるものです。通常はロープやベルト、テープなどが使用されます。
- 吊り部
- フレコンバックを吊り上げるために本体に取り付けられた部分です。吊り上げ方法には、1点づり、2点づり、3点づり、4点づりがあります。
フレコンバックの種類・仕様
基本形状は丸形や角型で、クレーンで釣り上げるための吊りベルトがあり、充填の際に使う投入口と投入口を閉める縄がついた飛散防止カバーがあり、底面には排出口があります。本体の生地はコンテナ同様ポリプロピレン製が主流で、ポリプロピレンを溶解し1mmほどの糸にして編み込んで製造します。飛散防止カバー部分は生地部分よりも柔らかくポリエチレン製であることが多いです。
フレコンバックは名前の通りフレキシブルに様々な用途に使われています。内容物の種類や、充填方法によって角型のものや円形のもの内袋があるタイプなど形状が変化し数多くの種類が存在しています。200ℓ要路湯のドラム缶サイズのものや、1600ℓ容量のものなど、また日本国内ではベージュのフレコンバックがよく見られますが、アメリカでは白いものが一般的だったりと国によっても差異があります。
以下、代表的なフレコンバックのタイプをご紹介します。
弊社のオリジナル製品「ホリキューブ」をご紹介します。ホリキューブは、コンテナ輸出に最適な完全な角形を維持するワンウェイフレコンバックです。従来のフレコンのように、充填後に袋が膨れたり、倒れたり、ということがありません。フレコンの胴膨れでお悩みの方におすすめです。
ほぼ完全な角型を維持するため、充填量が大幅増加、その為物流コスト、保管コストが大幅に削減可能で、保管時の安全性に優れ、輸出時には最大の積載効率をご提供致します。
積載量の向上は、貴社の輸送コスト削減に直結する、大変重要なポイントです。
ホリキューブは特殊な内部構造が特徴です。円形が組み合わさった形状をしており、それぞれの円が独立した張力を持つことで完全な角型を維持するというものです。このコンセプトは一見シンプルに見えますが、非常にユニークな結果をもたらします。3つの円形構造のコンビネーションにより、充填後の袋を正方形、又は長方形に維持します。内容物がそれぞれの円形部分に確実に充填されます。それぞれの円形が内容物の重量による張力を分散、吸収するため、袋の母材強度を向上します。袋に掛かる荷重が分散され、より強い袋となるわけです。
商品名 | ホリキューブ |
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製品 | 完全角形フレコンバック |
製品紹介 | |
充填後も完全な角形を維持する特殊な内部構造のフレコンバックです。コンテナ積載時のデッドスペースを削減し、コストを大幅に削減します。安定性が高く、荷崩れ防止にも効果があります。 |
一般のフレコンバックとの比較
内容物のカサ比重にもよりますが、通常のフレコンは充填後丸く膨らむため、高さ・横方向ともに出荷時に多くのデッドスペースを発生させます。ホリキューブが充填後に正方形を維持する秘密は、その内袋の構造にあります。計算し尽したその内袋形状が製品重量の約80%まで吸収するため、充填後のフレコン本体のふくらみを解消するのです。2段、3段とフレコンを積み上げても、フレコン横部がふくらむことは、ほとんどありません。
倉庫保管時にも、コンテナ積載時と同様、占有スペースを大幅に削減することが可能です。限られた倉庫のスペースを最大限有効に使用し、物流コストを削減することができます。
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一般的なフレコンバックの場合 |
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パレット面積 | 1.15 x 1.15 = 1.32 m2 |
フレコン面積 | π x (1.15 / 2) 2 = 1.04 m2 |
積載効率 | 1.04 / 1.32 = 78% |
ロス率 | 22% |
ロス率合計 | 25 to 32 % |
総積載効率 | 68 to 75 % |
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ホリキューブの場合 |
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パレット面積 | 1.15 x 1.15 = 1.32 m2 |
フレコン面積 | 1.22 m2 |
積載効率 | 1.22 / 1.32= 93% |
ロス率 | 7% ※高さ方向のデッドスペースは0~3%程度 |
ロス率合計 | 7 to 10 % |
総積載効率 | 90 to 93 % |
20ftコンテナにホリキューブを積載した場合と、一般的なフレコンバックを積載した場合の空間ロスの違いが一目でわかる画像です(クリックで拡大できます)。丸く膨張する一般的なフレコンバックと比べて、ほぼ角型を維持する完全なホリキューブは安定性の面でも優れています。フレコンバックの安定性は、中身の製品の特徴と、充填後の袋の底部横巾、高さに大きく影響されます。ホリキューブは、横に膨らまない正方形構造ですから、特に重要である底部横幅を、通常のフレコンと比較して、約30%広くすることができ、段積み時の安定性を大幅に向上することが可能です。結果としてホリキューブにより積載効率の向上と、安全な作業環境を貴社に御提供致します。
さらにホリコンパレットとの併用で大幅にコスト削減できます。
商品名 | ホリコンパレット |
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用途 | フレコン輸送用パレット |
幅×奥行 | 1100mm x 1100mm |
重量 | 4.7kg |
メリット1 | |
ホリキューブとの併用でコンテナ積載効率や安定性をさらに向上 | |
メリット2 | |
パレットの保管スペースを大幅に削減 |
ウインテックスでは下の動画のような全自動フレコン充てん装置やフレコンバック圧縮装置なども取り扱っています。
エムデの自動フレコン充填機は最大40袋/時間の高い稼働率や、現場に合わせてフレキシブルにカスタマイズできるところが魅力です。無人充填で現場の作業を効率化し、負担を減らすことができます。粉塵爆発のリスクを軽減するための保護装置や、粒径や重量などに合わせた設計が可能です。ヘッドに搭載されたセンサーで充填レベルを充填と同時に計測する昨日もあります。ライナー付きのフレコンバックの場合、気密性を維持するために充填アダプターを回転させプラスチックのクリップで密閉します。
全自動フレコン充填機エムデ5つの特長
①信頼性の高い自動運転を実現
②空気圧を使った袋膨らまし装置による充填口接続による防塵効果
③様々な用途に使用可能で現場に合わせた導入可能
④異物混入を防止する自動クリップ止めシステム搭載
⑤パレット使用製品にも最適なパレットコンベアーとの複合
商品名 | フレコン自動充填機エムデ |
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用途 | 4点吊りフレコンの無人充填 |
製品紹介 | |
パレットマガシン、下敷きシート供給装置、サンプラーカルーセル、搬出コンベヤーなどを含む全自動の総合システムです。 |
商品名 | ホリコンパクター |
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用途 | 使用済みフレコンの圧縮梱包 |
製品紹介 | |
圧縮することで、廃棄の際のコストを削減し、手作業でたたむ工程が不要になります。 →フレコン圧縮装置の製品ページ |
商品名 | ①ホリコンカッター ②ホリコンシャッター |
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用途 | フレコンバックの排出 |
製品紹介 | |
フレコンバックから内容物を取り出す・小分けにする・移し替える作業を作業者1人で簡単に行うことができます。 ホリコンカッターは排出口がないフレコン用、ホリコンシャッターは排出口付きフレコン用です。 →ホリコンカッター製品ページ →ホリコンシャッター製品ページ |
株式会社ウインテックスは、フレコンバックやフレコン周辺装置を幅広く取り扱っております。
今回ご紹介したホリキューブや全自動フレコン充填機の外にも様々な用途に適した物流容器・設備機械がございます。
標準規格外の容量・寸法のフレコンバックや、オーダーメイドのフレコンバックのご注文も可能です。一貫生産につき低コストかつ高品質な製品をご用意することができます。
また物流コストの削減や省スペース化などフレコン利用のお悩みに対して様々な解決策をご提案致します。
以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。