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フレコンバッグとは、粉体や穀物などを輸送する際に使用する袋型の物流容器です。フレコンバッグには様々な種類があります。フレコンバッグの種類を設計時に想定された用途別、静電気災害防止のため機能別、形状別という3つの観点からそれぞれ解説致します。
設計段階での用途から見たフレコンバッグの種類と規格
- フレコンバッグ-ランニングI形
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ランニングI形は、原反に樹脂やゴムの片面・両面ラミネートを施しています。複数回の使用を想定しており充填と排出を繰り返し行うことができ、修理の際、母材強度と等しい引っ張り強さが得られます。
記号表記:RI
- フレコンバッグ-ランニングJ型
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ランニングJ形は、原反に耐候性のある樹脂やゴムを片面・両面ラミネートしています。耐候性と防水性に優れ、複数回の使用を想定しており、充填と排出を繰り返し行うことが可能です。修理の際は母材強度と引っ張り強さが等しくなります。修理の際、母材強度と等しい引っ張り強さが得られます。修理しても耐候性と防水性は維持できます。
記号表記:1種:RJ1
記号表記:2種:RJ2
- フレコンバッグ-クロススタンダード形
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クロススタンダード形は、ポリオレフィンなどの原反で製造します。ラミネート・内袋の有無は製品ごとに異なります。複数回の使用を想定しておらず、期間としては1年間・回数としては数回の充填と排出を想定したフレコンバッグです。取り外しできる内袋部分の交換、ベルトなどの部品交換以外の修理は不可能です。
記号表記:CST
- フレコンバッグ-クロスシングル形
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クロスシングル形は、ポリエステルなどの原反で製造し、内袋やラミネート加工は製品ごとに異なります。複数回の使用を想定しておらず、充填回数は1回を限度として設計されているフレコンバッグです。
記号:CSI
静電気災害防止策の観点から見たフレコンバッグの種類と規格
静電気によって火災や爆発事故が発生するリスクがあり、フレコンバッグには静電気災害防止機能を付与したものがあります。静電気災害防止という観点からフレコンバッグの種類を見てみましょう。
- フレコンバッグ-タイプA
- フレコンバッグのタイプAとは、静電気の蓄積に対して、設計・製造の段階で一切の対策がないフレコンバッグです。
- フレコンバッグ-タイプB
- タイプBは、プラスチックフィルムや、織布、紙のような柔らかい素材で構成したフレコンバッグです。可燃性粉塵が存在する環境で使用することを想定して、火花による放電や沿面放電を抑制するための設計がされています。可燃性ガス・蒸気のある環境は想定していません。
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フレコンバッグ-タイプC
- 糸・繊維、織布・プラスチックシートに導電性のものを使用したフレコンバッグです。火花による放電の防止・ブラシ放電及び沿面放電を防ぐよう設計されています。内容物の充填・排出作業時に接地できるように設計されています。可燃性ガスや蒸気、着火エネルギー3ml以下の粉塵が存在する環境での使用を想定しています。フレコン充填作業時の粉じん爆発対策にも適応しています。
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フレコンバッグ-タイプD
- 帯電防止敷布を使用し、フレコンを直接地面に接することなく火花放電、ブラシ放電及び沿面放電を防止します。可燃性ガス、蒸気、着火エネルギー3ml以下の粉塵ある現場を想定しています。フレコンバッグ投入作業時や粉体の摩擦によって発生する静電気が要因である粉じん爆発対策に適応しています。
形状でみるフレコンバッグの種類
フレコンバッグの基本形状は丸形や角型でクレーンで釣り上げるための吊りベルト、充填の際に使う投入口と投入口を閉める縄がついた飛散防止カバー、底面には排出口があります。本体の生地はコンテナ同様ポリプロピレン製が主流で、ポリプロピレンを溶解し1mmほどの糸にして編み込んで製造します。飛散防止カバー部分は生地部分よりも柔らかくポリエチレン製であることが多いです。
フレコンバッグは名前の通りフレキシブルに様々な用途に使われています。内容物の種類や、充填方法によって角型のものや円形のもの内袋があるタイプなど形状が変化し数多くの種類が存在しています。200ℓ要路湯のドラム缶サイズのものや、1600ℓ容量のものなど、また日本国内ではベージュのフレコンバッグがよく見られますが、アメリカでは白いものが一般的だったりと国によっても差異があります。代表的なフレコンバッグの形状をご紹介します。
本体が角型・ポケット有・フレコンバッグ
本体が角型、吊り部にロープがかけられタグホルダー付属のフレコンバック
本体が角型でタグホルダー付属の四点釣りフレコンバック
本体が円柱で吊り部がロープ、タグホルダー付属のフレコンバック
本体底面がクローバー型、タグホルダー付属のフレコンバック
上記以外にもフレコンバッグには様々な種類があります。屋外で1年間機能するため通常のフレコンバッグを黒くした耐候性フレコンバッグは、放射性物質除染用の土嚢として使われています。生地の網目をわざと大きく広くすることで水分や泥を落とすことができる水切りフレコンバッグは、芋の出荷にも使われています。水切りフレコンとは逆に微粉末を逃さないためにポリエチレンの内袋を備えた内袋付きフレコンバッグも便利な存在です。
弊社のフレコンバッグの種類
基本仕様
株式会社ウインテックスのオリジナルフレコンバッグ
株式会社ウインテックスでは様々な種類のフレコンバックを取扱っております。その中でも特にユニークなホリキューブをご紹介します。ホリキューブは特殊な内部構造によってフレコンバッグを充填した後、容器が丸く膨張せず四角形の状態を保ちます。自立性が高いため二段積み時にも安定し、コンテナに効率よく積載できます。
→ホリキューブ詳細はこちら
クローバー型フレコンバッグ
クローバー型フレコンバッグの特徴
角型のフレコンバッグに充填すると、内容物はあらゆる方向に広がろうとするため袋が丸く膨らみます。
底面がクローバー型のフレコンバッグは、画像のように四隅に柱ができるため充填後の膨張を防ぎ、一般的な角型フレコンバッグよりも充填量を増やし物流コストを削減することができます。主に合成樹脂の輸出用として活用されており、外潤剤を使用した樹脂でも安定性を保ち安全に輸送することができます。
フレコンバッグ周辺機械装置
自動フレコン充填機
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