物流改善とは

物流改善 物流改善・物流コスト削減のマネジメント方法

物流改善とは

物流改善1

物流改善とは、物流の6つの機能である輸送・保管・荷役・放送・流通加工・情報システムを標準化・効率化しより良くするための取り組みです。従業員にとって働きやすい環境の構築、不要なコストを削減して企業の業績UP、サービス力の強化により顧客満足にも繋がる三方良しを実現できるのが理想的な物流改善の姿です。改善活動を考える際の原則は現実的に可能な手法で「改善シナリオ」を作成することです。物流改善だけではなく、原価低減と生産性向上を目指す工場改善の場合も同様です。→工場改善とは
改善シナリオとは、現状を把握してムリムダを分析し最小限に抑えるための道筋を構築することです。場当たり的に改善を進めると一部最適で破綻したものになりかねません。まずは自社の物流にかかわる領域を視察し、データを取り解析しましょう。このコラムでは物流改善の必要性と注意点、具体的な物流改善マネジメントの方法や、物流改善のための物流資材をご紹介します。ぜひ、最後までお読み頂きお役立て下さい。

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物流改善の必要性
物流改善の必要性とメリットをご説明します。「物流危機」や「ホワイト物流運動」など物流業界では従来のやり方を見直すべきであるという意見が増えてきています。企業間の物流だけではなく、ECサイトの興隆によって増加した宅配便もこのままでは破綻するのではないかと懸念されているのです。物流危機の要因は色々ありますが、主な問題の一つが少子高齢化による人手不足です。トラック運転者や物流センターで働く人員を確保できず、物流システムが回らなくなっています。このような時代に物流改善を行う上でポイントになるのは、「パラダイムシフト(paradigm shift)」です。パラダイムシフトとは、1962年にトーマス・サミュエル・クーン(Thomas Samuel Kuhn)の著書「科学革命の構造」によって提唱されたパラダイム概念に由来する考え方です。従来の経験則で生まれた考え方や方法論を捨て、劇的に変容させるという意味です。物流というシステムは古くからあり、物流業界の常識や作業手順は、現場や人によって有機的に構築され脈々と受け継がれてきたものです。そのため急激な人手不足による変化には適合し難い古い常識や作業手順も含まれています。物流改善を実現するには、現在の価値観に合わせた物流のパラダイムシフトを考えなければなりません。

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物流改善の注意点
物流改善の注意点をご説明します。物流改善の主な工程は現状知り、より良くするための方法を探り、それを阻む要因を洗い出し適切な状態に変えていくことです。物流業界では荷役主のニーズに応えるための過剰なサービスや現場負荷を無視した常識も存在しています。そういった問題にメスを入れ、持続可能な物流を目指すためには、物流事業者だけはなく荷役主となる企業や消費者の意識改革は欠かせません。物流改善を単に輸送費・運賃の削減だと考えず、多くの人の作業によって成立している極めて有機的な物流というシステムを従業員・顧客・企業・環境等にとって好ましい状態で維持するという視点で見直しを始めましょう。また部分最適的な物流改善によってサービス力が低下し、誤出荷やミスの増加が発生すると現場は混乱し、ミスを補填するためのコストがかかります。俯瞰的な視点で物流システムを把握すること、トップダウンだけではなくボトムアップな細やかな改善施策をなおざりにせず取り組むように注意しましょう。

物流改善の方法

物流改善の方法1 省人化・省経費・省時間・省管理・省工程

物流のムダをなくすための5つのポイントは、省人化・省経費・省時間・省管理・省工程です。現在のやり方に縛られず、適切なポイントに適正なマテハン機器の導入を検討することもおすすめです。

省人化
省人化とは今いる人員配置を見直して、機械化や自動化を適切に導入することで業務フローを改善し、より少ない人数で成果を出すことです。省人化によって削減できるコストは大きく非常に効果的です。製紙・製鉄・タイヤ業界で倉庫スペースを最大限利用し、無人化を行う場合はペスメルの自動立体倉庫があります。綿密な分析の結果、各現場に最適化したシステムを一社完結で開発し各国で高い評価を得ています。
→自動倉庫ペスメルとは
省経費化
省経費化とは、現状の業務の品質を落とさず、代替え手段の導入で安価に抑えられる部分がないかを考えることです。具体的にはコスト比較分析や、成功事例に準拠したベンチマーク手法、既存の取引先との契約内容の見直しなどがあります。
株式会社ウインテックスでは保冷ボックスやフレコンバッグなど物流容器を使用されている方に、省経費化のための提案も行っております。詳しい製品品目は弊社の物流容器のページをご覧下さい。また使用済みのフレコンバッグを廃棄する際のコストを削減できるフレコン圧縮機も取り扱っています。使用済みのフレコンが自社の倉庫内でかさばって保管場所に悩んでいた方はぜひご確認ください。
→物流容器
→フレコン圧縮機
省時間化
省時間化とは、物流業務をより短時間で成果を出せるように改善することです。省時間化は現場の5Sの徹底から行いましょう。5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの頭文字です。作業現場の周辺に不要なものがあったり、汚れて視界が悪くなっていたり、雑然と必要な道具が散らかっていると作業者の判断力が鈍ります。整理整頓され、必要なものがどこにあるのか一目でわかるような美しい作業環境では自然とその状態を維持しようという心理が働き、キビキビ動くようになり作業時間の短縮になります。効率の良い最適な作業方法を全員に浸透させるために作業を標準化し、マニュアルを作ることも効果的です。また作業者の実際の動線を分析して、適切なマテハン機器を導入するという手段もあります。オルガパックやエルゴパックなら、コンパクトで可動式のため導入の障壁が低いバンド結束作業を半自動化できます。
→機械設備〈オルガパック〉
省管理化
省管理とは現状の工程を標準化し、現場に定着させることで管理に関わる労力を削減することです。マニュアルの作成や従業員の社員教育の実施、教育効果の見直しのPDCAサイクルを回して最適化していく必要があるため、導入は中長期的なものになります。標準化の定着が成功すれば、新人でもミスなく作業ができるようになり管理の人員削減にもなります。
省工程化
省工程化とは、省経費化と省時間化を実践した後に現在の工程にあるムダを分析し削減することです。具体的にはロケーション変更や、製品採算別管理でコストを正確に把握すること、作業プロセス分析などを行います。ロケーションとは物流センター内の保管場所のことで、フリーロケーション方式と固定ロケーション方式があります。フリーロケーション方式は、空いているロケーション(場所)に商品の品番・数量を格納時にデータで入力し都度情報を更新します。空いている場所に入れることで無駄なくスペースを使うことができる一方、同一商品が必ずしも同じ場所に保管されているわけではないため、ヒューマンエラーが発生しやすくなります。固定ロケーション方式は、既定の場所に商品を保管します。定番商品を固定ロケーションで管理することでピッキングが容易になります。固定ロケーション方式のデメリットは空いている場所があっても決められた商品以外には使えないということがあります。
その他省工程化をするにあたっては、ストレッチフィルムの梱包作業の工程を自動化するランテックや、フレコン充填を自動化するエムデの導入もおすすめです。
→自動ストレッチフィルム梱包機「ランテック」
→フレコン自動充填機

物流改善の方法2 トラック輸送の効率化

共同物流

共同物流とは、混載輸送などの方法で複数の企業間で物流機能を共同化することを指します。1社の荷物のみ運ぶ場合と比べて物流業務の効率化でき、トラックの台数が減ることによる交通混雑の緩和・環境負荷の軽減などの効果があるといわれています。また非常時の輸送にも応用できることから、BCP対策としても注目されています。
→BCP対策とは
『2013年度物流コスト調査報告書』でも、事業者による物流コスト削減策の結果高い効果を出したものを答えるアンケートでは「混載化・輸配送の共同化」を上げる声が多くありました。令和元年6月21日の「共同物流等の促進に向けた研究会」でも複数の荷主や物流事業者が連携する共同物流によって積載率向上や倉庫車両の稼働率を上げることができると述べられています。ただし共同物流の導入を推進するためには連携する企業が相互発展できるよう利害調整を行い戦略を立てるマネジメント力を持つ人材の存在が不可欠です。
類似製品を扱う場合は配送先が重なることが多いため、競合企業同士の共同輸送はコスト削減の面で特に高い効果を発揮します。受取人となる企業にとっても荷受け作業が一括で行えるようになり効率的です。
現在、
競合他社との共同物流で懸念されるのは機密情報の流出です。例えば、納入の量や納品伝票に記載された価格が競合企業に知られてしまうというリスクがあります。また既存の取引がある物流事業者とのすり合わせや、物流センターの統廃合も大きな壁になっています。最後に実際に共同物流に成功している事例をご紹介します。1996年全国化粧品小売協同組合連合会が「メーカー配送の一本化と受発注システムの一元化推進」の要望をメーカーに提出しています。それをきっかけに大手化粧品会社の2社が環境 負荷の低減、物流コストの削減、荷受け側の負担軽減を目的に共同配送を始動しました。その後業界をけん引する6社も参加してコスメ物流フォーラム21を設立しました。その後実際に共同物流を実施し、配送コストを削減できただけではなく配送品質も向上したと言われています。

帰り便の活用

トラック輸送におけるムダを省くことができるのが、帰り便の活用です。トラック輸送の場合行き道は当然荷物を積んで出発しますが、帰り道には荷台が空っぽの状態で帰ってきます。トラック輸送において実際に荷物を載せて走った割合のことを実車率といいます。実車率は、実車km/走行km×100で算出します。例えばA拠点からからB地点まで荷物を載せて走行し、B地点で荷物を全て降ろしてA拠点まで空車で帰ってきた場合、実車率は約50%になります。トラック事業者は、帰り道にもなるべく荷物を積んで効率良く輸配送を行い実車率を向上させたいと考えています。企業が他企業との連携を行い、お互いの輸送効率を上げるために帰り便で荷物を運んでもらうように契約すると、通常よりも安い価格で輸配送を行うことができます。帰り便の活用は、荷主企業・トラック運送業者の双方にとってもムダの削減になる方法だといえます。

積載率の向上
パレット
積載率向上フレコンバッグ

トラック輸送における積載効率とは、トラックの荷台に積める量から実際に積み込んだ荷物の量を考える指標です。積載率=輸送トン数/最大積載可能トン数×100の式で計算します。積載効率が低いということは、非効率的なトラック利用をしているということになります。小口多頻度化配送形態や過疎地域への配送は積載率が低くなりがちです。積載率向上の対策としては、荷主間の共同配送や物流センターの共同化などがあります。荷主企業にとっても積載率を高めて効率よく配送することはコスト削減のメリットになります。積載率はトラック輸送以外でのコンテナ輸送でも考えられます。
株式会社ウインテックスの特殊な構造のフレコンバッグ
「ホリキューブ」なら中身を充てんした後も完全な角型を保ち、コンテナ積載率を向上させることができます。
さらに省スペースかつ安定性抜群のネスティングパレット
「ホリコンパレット」を使用することで、フレコンバッグによる輸送コストを大幅に削減することが可能です。

ホリキューブ・ホリコンパレットの資料は、こちらからすぐにダウンロード可能です。
資料ボタンをクリックしてご覧下さい。

株式会社ウインテックスでは物流改善に役立つ物流容器や、物流業務を効率化する機械設備を多数取り扱っております。
→物流容器の製品一覧を見る
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