梱包

梱包とは?梱包・包装とは 梱包と包装の違い、輸送用の梱包

梱包とは 梱包・包装

梱包とは 梱包・包装

梱包とは

梱包とは、物品や商品を緩衝材や包装資材で保護し、輸送や保管・販売に適した状態にするための作業プロセスや資材を指します。梱包資材として最も一般的なものは段ボール容器ですが、物流の発展により、様々な目的に対応するために多様な資材やプロセスが採用されています。梱包は「荷造り」という言い方もします。
梱包と包装は、常に最も製品に近い距離で製造・流通・消費・廃棄という全てのサイクルを通して密接に製品と関わっています。私たち株式会社ウインテックスは、錆や湿気を防ぐ梱包資材や輸送保管用の物流容器、自動梱包機まで幅広く扱う包装のプロフェッショナルです。→製品一覧を見る

梱包と包装の違い

梱包と包装ちがい

梱包と包装の違いは、梱包は「輸送を目的として包むこと」を指し、包装は「目的を持って物品を包むための作業や包む技術、素材、包んだ状態全般」を指しているという点にあります。
包装は梱包という言葉も含んだ、より包括的な用語です。
梱包と包装はよく混同されますがJIS規格上でみると定義に差異があるのがわかります。

梱包「輸送を目的とした木製容器,鋼製容器,段ボール製容器などによる包装。荷造りと呼ぶこともある」

包装「物品の輸送,保管,取引,使用などに当たって,その価値及び状態を維持するための適切な材料,容器,それらに物品を収納する作業並びにそれらを施す技術又は施した状態」

出典:
『包装-用語』日本産業規格、2023年11月15日
※日本産業規格(JIS)とは、産業標準化法に基づき、認定標準作成機関の申し出又は日本産業標準調査会の答申を受けて、主務大臣が制定する規格です。

包装は個装・内装・外装の3種類に分けられます。包装は保護するためだけではなく、包まれたものの情報を外部に伝えるための機能や、パッケージによって商品価値を高めるためのものでもあります。食品包装や医療用・医薬品包装など生活に密着した幅広い分野で包装技術は活用されています。
→医薬品包装とは

株式会社ウインテックスの梱包資材の製品カタログは、こちらからすぐにダウンロードできます。

梱包・包装用語 JISによる定義

包装用語 JISによる包装用語の定義
包装 物品の輸送、保管、取引、使用などに当たって、その価値および状態を維持するために、適切な材料、容器などに物品を収納すること及びそれらを施す技術、又は施した状態。これを個装、内装及び外装の3種類に大別する。パッケージングともいう。(対応英語:packaging)
梱包 輸送を目的とした木製容器、鋼製容器、段ボール容器などによる包装。荷造りと呼ぶこともある。(対応英語:packing)
個装 物品個々包装で、物品の商品価値を高めるため、又は物品ここを保護するために適切な材料、容器などを物品に施す技術、又は施した状態。また、商品として表示などの情報伝達の媒体にすることもできる。(対応英語:individual packaging)
内装 包装貨物の内部の包装で、物品に対する水、湿気、光、熱、衝撃などを考慮して、適切な材料、容器などを物品に施す技術、若しくは施した状態。(対応英語:inner packaging)
外装 包装貨物の外部の包装で、物品若しくは包装物品を箱、袋、たる、缶などの容器に入れ、又は無容器のまま結束し、記号、荷印などを施す技術、又は施した状態。パッキングともいう。(対応英語:outer packaging、packing)

身近な梱包と包装の種類 包装形態

身近な梱包&包装製品の種類

フレキシブル包装
フレキシブル包装は、プラスチックフィルムなどの薄くて柔軟性がある包材を使用した包装です。別名、軟包装(なんほうそう)や軽包装ともいいます。
→軟包装とは?
飲料の包装としてよく使われる缶は、1800年代の初めに開発され日本では1871年「いわし油漬け缶詰」が長崎で初めて製造されました。
ペットボトル
PET=ポリエチレンテレフタレートは透明性・空気バリア性・耐熱・耐薬品性に優れています。その特性を活かしたペットボトルは1980年代以降に浸透し今は生活になくてはならない存在です。内容物によって形状が異なり、炭酸飲料の底は五本の脚がついたペタロイド(花びら)状で、底面を安定させ内圧による破裂を防止する機能があります。
導電・防錆段ボール
静電気・錆を嫌う電子精密機器の梱包には、導電・防錆機能を付与した特殊な段ボールが使用されています。導電性の高いカーボンを表面に塗布し静電気を防ぐ帯電防止段ボールは日本より空気の乾燥しやすい欧米で需要があります。錆の原因である硫黄分を含まない段ボールや、硫黄水素を吸着する段ボールが防錆用として活用されています。
→錆の発生メカニズム
段ボール
19世紀後半にアメリカで特許が取得されました。国内生産が本格化したのは大正時代以降で木箱の代用品として導入され始めました。その後昭和26年森林法が制定され、森林資源の保護のため木箱をやめて段ボールを活用するべしへという気運が高まり、現在では最も身近な梱包材です。
強化段ボール
強化段ボールは3層構造のダンボールです。原料にパルプ原紙を使用しており、古紙を多く含んだ通常の段ボールよりも繊維が長く絡み合っています。従来、紙でできている段ボールは湿気には弱く、輸出用梱包材としては木箱が使用されていました。水に強い丈夫な強化段ボールの登場で、梱包作業も木箱より簡易になり誰でも作業しやすくなり、手作業で開梱、再梱包ができるため人手不足が慢性化している梱包作業現場を効率化することにもなりました。
アルミ箔
板チョコの包装には遮断性・易カッティング性が高いアルミ箔が使用されています。アルミを薄く圧延したアルミ箔は単体では接着性はなく、ヒートシール性を与えるため樹脂やプラスチックをラミネートされていることが多いです。 →アルミラミネートについて
チューブ
チューブには内容物を絞り出したときに形が戻らないものと、空気が入って元の形状になるものの2つ分かれます。前者はアルミ単体・スズ・鉛を張り合わせた金属チューブで押出成形によって作られています。 →押出成形とは
形が元に戻るものは複数のプラスチックを使ったプラスチックチューブと、複数のプラスチックをラミネートしたラミネートチューブがあります。ラミネートチューブは平面にグラビア印刷が可能です。ラミネートチューブの構造は、内側から①ヒートシール性樹脂②印刷用樹脂③接着用樹脂④アルミニウム⑤接着用樹脂⑥ヒートシール樹脂の6層となっていることが多いです。
紙パック
液体を保存するのに使われる紙パックは、紙をプラスチックや金属箔などでラミネートした素材が使われています。例えば牛乳パックは外側から①ポリエチレン②紙③ポリエチレンの構造になっています。さらに常温で運搬し保存機能が必要な日本酒用紙パックの場合、アルミニウム箔やPET等で積層されています。
MA包装
MA包装(Modified Atmosphere包装)とは酸素や二酸化炭素に対して透過性を持つプラスチックフィルム包装で低酸素・高二酸化炭素のガス組成を生み出します。生鮮野菜を梱包するのによく使用されています。農作物は収穫後も呼吸しており、酸素が完全に遮断されるとアセトアルデヒドのような異臭を放ち、酸素が多すぎると老化して鮮度を失います。そのためそれぞれの作物に合わせた呼吸調整が必要なのです。
ガス置換包装
湿気・酸素・光・高音から茶葉を守るのがガス置換包装です。ここでいうガスとは窒素ガスのことで窒素ガスを吹き込んで酸素と置換します。袋の素材には光・酸素を遮断するアルミ箔に防湿性・印刷性を付与するセロファン・ポリエチレンなどをラミネートしたものがよく使われます。
抗菌ネット
桃や洋ナシなど常温で流通するフルーツ類を包む抗菌ネットには、発泡形成されたネットの中に細菌や微生物の繁殖を防ぐ銀イオンやエチレンガスを吸着する多孔質対の物質が含まれています。
プラスチックラミネートフィルム
多くのプラスチック包装資材は、一種類のプラスチックではなくラミネート技術によって複数のプラスチック樹脂が薄く重ねられています。プラスチックを重ねることによって印刷性やガスバリア性、ヒートシール性など単体では得られない機能を持たせることができます。例えば、PEフィルムは伸張性・耐熱収縮性・耐寒性・ヒートシール性に優れ、ポリエステルは透明性・光沢・強度・防湿性・耐油性・耐薬品性に優れています。ウインテックスが採用している押出ラミネート技術は熱で接着するため他のラミネート技術と比較して溶剤が残留しないというメリットがあります。
→押出ラミネート技術について

梱包・包装用緩衝材 各種緩衝材の種類

梱包時に使用する緩衝材の種類

エアチェイン
一度空気を入れると抜けない構造になっています。使用前は小さくたたんで収納できて省スペースです。
パルプモールド
衛生陶器や卵の梱包など幅広い用途で使用されています。パルプや古紙など天然繊維を成型・熱風乾燥して製造します。
生分解性プラスチック
発泡スチロールに代わる自然に優しい緩衝材として注目されつつあります。トウモロコシのでんぷんを原料としており土の中で分解されます。
エサフォーム
美術品などの梱包に使用されています。発泡系緩衝材の1つで泡のキメが細かいという特徴があります。
エアキャップ
業務用用途だけでなくあらゆる梱包に使用される最も身近な緩衝材です。
古新聞を丸めた機能重視のもの、プレゼント用の梱包にも使用される華やかで見栄えのいい紙パッキン(色紙を細長く切ったもの)など多様な形で緩衝材に使用されます。

梱包・包装に関連する製品 梱包資材・輸送用容器・自動梱包機

株式会社ウインテックスで取り扱っている梱包資材・梱包容器・梱包容器設備機械についてご紹介します。

梱包・包装資材 ラミネート製品

梱包用紙ラミネート

紙ラミネート
用途:
鉄材包装紙や各種梱包材

食品包装用不織布ラミネート

不織布ラミネート
用途:
食品包装や衛材・建設資材

輸出梱包シート

クロスラミネート
用途:
輸出梱包シート・ハウス栽培用フィルム

食品包装用アルミラミネート

アルミラミネート
用途:食品包装・機密機械の防湿包装

気化性防錆紙

気化性防錆紙
用途:鉄材防錆梱包材

輸送用梱包 輸送容器

株式会社ウインテックスの梱包資材・輸送用容器

フレコンバック

フレコンバック

ホリキューブ

物流コストを削減する独自のフレコンバック
ホリキューブ 

ホリフト

パレット・ラック・容器が一体となった
ホリフトシステム

ホリフトウォーター

災害用給水タンク
ホリフトウォーター

保冷バッグ

自社一貫生産の保冷バッグ

梱包・包装用機械 自動包装機

自動包装機

自動フィルム包装機

梱包機

電動式バンド結束機(動画あり)

ハンディ梱包機

ハンディ梱包機

ラミネートや保冷ボックスなどの梱包資材、輸送用梱包容器、梱包のための機械について詳細情報をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
→「物流容器」を見る
→「ラミネート製品」を見る
「設備機械」を見る

ページ上部へ戻る